チャットレディの確定申告。いくらから? やり方と会社や家族にばれないためのポイントを紹介

2019.11.18お役立ち情報

確定申告

大学生や主婦・OLさん方に副業として高収入が得られやすいお仕事、チャットレディ。 チャットレディとはWEBカメラを使って会員さんとチャット(おしゃべり)をしてチャットした時間に応じてお給料がもらえるお仕事のことで、

    • 家事の隙間などの空いた時間に働くことができる
    • お客さんと直接会ったり、お酒を飲んだりすることがない
    • 短時間で高収入が得られる

だけど、チャットレディとして働きはじめて、儲けが出てしまった場合、ほかのお仕事や副業と同じく、きちんと確定申告をしなければなりません。

この記事では、

左側キャラ
左側キャラ
家族や友だちにバレないように確定申告したいけど、税金関係には疎くて…。

という大学生や主婦や、

右キャラ
右側キャラ
会社に副業をしていることを知られないように確定申告をすることはできるのかな?

とお困りのOLさんにも、分かりやすく知っているとお得な確定申告のやり方とポイントをご紹介します。

確定申告って何?

確定申告とは

確定申告のやり方を説明するまえに、まずは確定申告とはどういったものなのかを、きちんと理解し、正しい知識を身に付けることが大切です。

確定申告とは、所得にかかる税金を納税者自身で算出し国税庁へと税金を支払うための手続きのことで、税務署に申告することで所得税額を確定させることができ、自分が支払うべき税金を納めたり源泉徴収や予定納税によって払い過ぎた所得税額を還付したりすることができます。

確定申告時に納める税金の算出方法は、まず毎年1月から12月までに本業・副業問わず、自分で稼いだお金から経費や各種控除などを差し引き、手元に残ったお金「課税所得」を算出します。

課税所得=1年間の収入-必要経費-各種控除

次に、算出された課税所得に、課税所得金額に応じて定められた税率を掛けて、そこから課税控除額を差し引き、所得税額を算出します。

所得税額=( 課税所得×税率 )-課税控除額

所得税額を算出する際に必要となる税率と課税控除額ですが、課税所得時に算出された金額ごとに大きく異なります。

以下を参考に、算出された課税所得金額に応じた税率・課税控除額をご確認ください。

課税所得金額税率課税控除額
195万円以下 5% 0円
195万円~330万円以下 10% 97,500円
330万円~695万円以下 20% 427,500円
659万円~900万円以下 23% 636,000円
900万円~1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円~4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円以上 45% 4,796,000円
国税庁:No.2260 所得税の税率

所得税の税率は、分離課税に対するものを除いた場合、5%~45%の7段階に分かれています。

課税所得金額については、現在1,000円未満の端数金額を切り捨てられているため、所得税額の算出がより簡単になりました。

確定申告の手続きを行う場合、チャットレディとして毎年1月1日~12月31日までの期間内で、実際に働いて稼いだ収入が対象となります。

所得税額を算出したら、翌年2月16日~3月15日までに最寄りの税務署に申告しなければなりません。

すでにチャットレディとして働いている、これからチャットレディとして働く予定の女性は、確定申告の手続きを丁寧に行わないと、家族や会社にバレてしまいますので要注意です。

A子:まわりの人にバレないためにも、きちんと確定申告するようにしなくちゃ!

私の場合、毎月20万円稼いでいるから、「20万円×12か月=年収240万円」ということになるわね。
そこから必要経費と各種控除を差し引いて、10%の税率を掛けたら、あとは97,500円を引くだけ。 意外と簡単ね♪

いくら稼いだら確定申告

本業・副業問わず、チャットレディとして働いてお給料が発生した場合、原則として確定申告をしなければなりません。 とくに、下記条件に当てはまる女性は、必ず確定申告をする必要があります。

  • 本業としてチャットレディをしており、1年間に38万円以上稼いでいる女性
  • ダブルワークや副業としてチャットレディをしており、1年間に20万円以上稼いでいる女性

この金額は、現時点で所得の基礎控除として認められている金額差になります。

基礎控除とは、確定申告や年末調整において所得税額を算出する際に、総所得金額などから差し引くことができる控除のひとつです。

ほかの所得控除と同じく、一定の要件に当てはまる際に控除するものではなく、納税者全員に一律に適用されます。

A子:基礎控除の金額差が分かれば、 これからいくら稼いだら確定申告をすべきかが、とっても分かりやすくなった気がする♪

ところで、確定申告することで、家族や会社にバレたりしないかしら?

なぜ副業が会社や家族にバレるのか?

確定申告をすることで、会社や家族にバレてしまうのではないかと不安や心配になってしまう女性も多いのではありませんか?

そこで、チャットレディの確定申告における最大のポイントである会社・家族バレについての原因やバレないためのコツについてご説明します。

OL、会社勤務の人

OLさんや会社勤務の女性の場合、チャットレディのお仕事は「副業」となりますので、1年間に20万円以上稼いでしまうと、必ず確定申告をしなければなりません。

もしも、1年間に20万円以上稼いでしまった場合、チャットレディをしていることを会社にバレないように、一般的な会社員が確定申告をする際に使用する「確定申告書A」という書類を使って、税務署に申請しましょう。

確定申告書Aとは、申請する所得が「給与所得」「雑所得」「配当所得」「一時所得」だけの人が使用する書類のことです。予定納税のある人は、この申請書を使用することはできませんが、アルバイトやパートで働いている大学生や主婦、株の配当金をもらっている人、生命保険の一時金を受け取った人などが使用する書類のため、OLさんや会社勤務の女性が使用しても、まわりから変な目で見られる心配はありません。

確定申告書Aに必要事項を記入したら、あとは住民税の徴収方法を自分で納付する「普通徴収」を選択するだけです。 住民税の徴収方法を「特別徴収」にしてしまうと、本業として働いている会社が徴収することになります。

そのため、あなたがチャットレディで稼いだ分を上乗せした住民税を会社が支払わなければならなくなり、副業していることが会社にバレてしまいます。

B子:確定申告をするときに、住民税を自分で支払うように選択しておけば、 会社に副業をしていることがバレないから、一安心ね!

主婦、大学生

所得税法上、扶養家族として扶養控除の対象となっている大学生や専業主婦の場合、1年間に38万円以上稼いでしまうと、扶養控除の対象から外れてしまいます。

扶養から外れると、家族や旦那さんが支払う税金額が増えるだけではなく、自分自身の保険料も支払わなければならなくなるため、家計を圧迫する原因となります。

しかし、ここでの「1年間に38万円以上」とは、1年間チャットレディとして働いて稼いだお金から経費や各種控除を差し引いたものが対象となりますので、所得が38万円以内に収まるように経費計上することができれば、扶養控除の対象から外れてしまう心配はありません。

なお、大学生や専業主婦が確定申告をする際は、青色申告を利用するのがおすすめです。

青色申告であれば、1年間に100万円稼いだとしても、基礎控除と特別控除を差し引けば、所得を35万円に抑えることが可能です。

ただし、チャットレディは、アルバイトやパートとは違い、給与所得とはなりませんので、65万円の給与所得控除を使うことができません。

必ず所得の基礎控除として認められている金額差内に収めることが大切です。

A子:チャットレディで年間130万円稼いだとしても、1年間30万円の経費をのせられるなら、 最終的な所得は35万円として申請できるということね♪

確定申告のやり方、流れ

自分が確定申告の対象者なのに申告をしなかった場合、本来納めるべき税金よりも1.5倍以上の税金を支払わなければならなくなります。

どんなに悪気がなかったとしても、確定申告のし忘れや遅れ、申告漏れ、記入ミスなどをしてしまうと、たいへんな結果を招いてしまうため、真面目にきちんと確定申告をすることが大切です。

B子:本業や副業に係わらず、チャットレディとして働いてお給料が発生したら、 きちんと確定申告ができるように、必要な書類などを前もって用意しておかないとね。

経費について

本業・副業問わず、毎月または定期的にチャットレディとして働いて稼いだお給料から、源泉徴収されていない場合、仕事に必要なものや使ったものは「経費」として認められます。

では、チャットレディのお仕事で、経費として認めてもらえやすいものとは、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

経費として認めてもらえやすいものリスト
  • webカメラ
  • ヘッドセット
  • スマートフォン、パソコン代
  • プロダイバ料金などの通信料
  • チャットするのに必要な周辺機器
  • チャット中のみ使用するお洋服やメイクの代金
  • 書籍

各税務署によって考え方が異なるため、必ずしも経費として認めてもらえるとは言えませんが、個人事業主として開業届出書を提出している場合、一般的に経費として認めてもらえる可能性が高くなります。 しかし、経費として認めてもらうためには、

  • 当年12月31日までに債務が成立、確定している
  • 当年12月31日までに、その債務に基づく具体的な給付をすべき原因となる事実が発生している
  • 当年12月31日までに、その金額を合理的に算定することが可能
【参考】国税庁:やさしい必要経費の知識

この3つの条件をすべて満たしていることがポイントとなり、1つでも条件に当てはまらない場合は、経費として認めてもらえます。

自分のお家でチャットレディをしている女性の場合、普段の生活に欠かせない水道光熱費や家賃などを経費として認めてもらえることがあります。

水道光熱費や家賃などの家事関連費を経費として認めてもらうためには、チャットレディとして働いている時間に応じて算出しなければなりません。

家事関連費の算出方法は、

  • 1日8時間チャットレディとして働いている ⇒ 「24時間÷8時間=3」となり、全体の1/3が経費
  • 1日6時間チャットレディとして働いている ⇒ 「24時間÷6時間=4」となり、全体の1/4が経費

このようになります。

しかし、2014年5月22日、国税不服審判所で裁決された業務費用について、以下のような事例も報告されています。

チャットレディとして働いていた女性が、チャット中に使用するパソコン、webカメラ、お洋服・メイク代、ソファ、カーテンなどの購入費と美容費を「経費」として申告。
しかし、女性がチャットレディの業務をどのように行っていたのかを明らかにする動画や静止画などが残っておらず、国税不服審判所の調査の結果によっても、本業務上で使用されたという確証が得られなかったため、経費として認められない。
国税不服審判所 業務費用

それぞれの税務署によって考え方が違うため、必ずしも経費として認められないということはありませんが、場チャットレディとして働いているときに使用していたという客観的な証拠があれば、経費として認めてもらえる可能性がグッと高くなります。

すでに源泉徴収された状態でお給料を受け取っている女性の場合、アルバイトやパートと同じく、あらかじめ給与所得の基礎控除65万円があるので、基本的には経費として認めてもらえませんので、合わせて覚えておきましょう。

B子:確定申告で経費として認めてもらうためには、 レシートやクレジットカードの明細などを捨てずに、 きちんと保管しておくことも大切ね。

まとめ

これから確定申告をしようと考えている女性は、

  • 最寄りの税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する
  • 開業届出書を提出する際、合わせて「青色申告承認申請書」も行う
  • 確定申告に必要なレシートや領収書、クレジットカードの明細書を集めておく
  • 住民税の徴収方法を「普通徴収」にする

など、確定申告へ向けて、きちんと準備しておきましょう。

なかには、確定申告が不要なケースもありますが、そのような場合であっても、確定申告をしておいた方がお得なケースもあります。

もしも、確定申告をするべきかどうか悩んだときは、1人で悩まず専門家に相談することが大切です。